「最優先事項はESG」「AIを冷静に眺める」「嘘のマーケティングの限界」2026年を3つのキーワードで振り返る。

(写真は今年7月に訪れた奈良市のカフェ)

 

2026年もあと2か月弱で終わろうとしています。

この時期になると「今年もあっという間だったな…」「いろいろなことがあったな…」としみじみと少し感傷的な気持ちになりながら振り返りたくなるものです。

個人的にどんなことを感じた1年だったかというと、タイトルにある3つのキーワードにまとめるのがしっくりくるなあと感じています。順番にご説明します。

 

1.最優先事項はESG

「ESG経営」などという言葉で使われるESGですが、Environment(環境)・Social(社会)・Governance(ガバナンス )の3つの頭文字を取った言葉で、企業の持続可能性や長期的な成長を測るために重要視される3つの要素と言われています。

今年はESG経営に力を入れている企業様とのお仕事が多くあり、なぜその企業が世の中に支持され成長しているのかをすごく考える年になりました。

シンプルな答えとして「ESGに力を入れている企業は、誰かが犠牲になるような企業活動はしない」という強い意思と仕組みづくりができていると感じます。そういう企業は誰から見ても安心感があり、とても感じがいい。

逆にESGに無頓着であり道徳・道理が欠如している企業は「誰かが犠牲になること」に無頓着であると感じます。環境の話になるとちょっと壮大になってしまいますが、分かりやすいところでは他者の権利を侵害することに鈍感であることが多いように思います。

法人取引であれば、フリーランス法・取適法(旧下請法)・著作権法・独占禁止法への抵触が該当しますし、企業の中であれば労働法・民法への抵触が該当するでしょう。連日ニュースで見る様々な企業の不正は「ESGの欠如」の現れであるのは明白です。

15~20年前を振り返れば、現在の法律や倫理観に照らし合わせると、ありえないことが慣習として許されていました。しかし、時代は大きく変わりました。今ESGに無関心であることは、少し大げさかもしれませんが人権侵害に無関心であることに近いのかもしれません。

ただ、実際の仕事の現場でこの新しい常識が浸透するのにあと3年くらいはかかるのだと思います。

2027年は今よりも多くの会社がESGについての意識を一段階高める年になることを願うとともに、自分自身もESGと倫理観・道徳観を大事にしていきたいと考えています。

誰かが犠牲になることで成り立つような仕事はしたくないし、周囲の人にもして欲しくない。

ちなみにですが、ありがたいことに私のお取引先の大多数はとても素晴らしい方・やさしい方・感じのいい方です(道徳的にきちんとしている方には、ESGがどうとかいう必要がないです)。

たまにそうではない企業や人と出会うと「ああ、恵まれていたんだあな…」と気付かされます。

これからも尊敬できる素晴らしい方々にご指名を頂けるように精進をして参ります。

 

2.AIを冷静に眺める

2025年に続きAIの進歩が目覚ましい年でした。多くの業界で「AIに仕事を奪われるのではないか?」と戦々恐々としたり、「AIを日常業務に採り入れて使いこなさなければ時代に取り残されるのではないか?」と不安を感じた人が多かったのではないかと思います。

その一方で、AIによってつくられた素晴らしく完璧であるはずのものに、多くの人が価値を感じないという現象が明確に起こり始めたのが今年であったようにも思います。

私自身の場合は、AIを使えばよりスピーディーに業務をこなせるかもしれないと思いつつも、なるべく使わないようにしていました。AIに頼ることで思考のプロセスが平均化され、人間としての自分の存在意義がなくなるのではないかと直感的に思ったからです。

スピードが遅く、癖が強く、洗練されていないとしても、人間としてやっていきたい。そんな思いもありますし、結局のところ私にとっては仕事が手段なのではなく、仕事が目的なのだと思います。

他人やAIにやってもらうのであれば、私自身はその業種に携わる意味を感じない。

私は好きな仕事をやっていたい。

今後も人間として、時にヒィヒィ言いながらも、一つ一つの仕事を愚直にやっていきたいと思います。

 

3.嘘のマーケティングの限界

これはまだうまく説明ができないのですが、これまで人を騙してこれたマーケティング活動があまり意味をなさなくなっていないだろうか?という疑問です。以前から感じていましたが、2026年はより強く感じました。

良いものを「これ良いですよ!」というのは大事。

しかし、それほど良くないものを良く見せるようなマーケティング活動は長期的にも短期的にも支持されないのではないか?と思うのです。

これは今肌感覚でなんとなく感じているだけなので、2027年にどうなっていくのか注意深く見ていきたいと思います。

私は住宅業界で仕事をするようになって久しいですが、華やかなブームを起こしながら急成長してきた会社が急に散っていく様を定期的に見ます。

一方で知る人ぞ知る本質的な力がある小さな会社が着実に実績を積み重ねているのを私は知っています。

繰り返しになりますが、良いものを「これ良いですよ!」と伝えるのは大事。

しかし、人を騙すようなマーケティング活動は今後も通用するのだろうか?と思います。

 

まとめ

様々な方にお声掛けを頂き、仕事を遂行し、達成することを分かち合う。

普段一緒にいるわけではないけど、仕事で時間を共にする時には強い連帯感を感じる。

仕事の合間や終わった後に、缶コーヒーやペットボトルのお茶を飲みながら15分程話をして最近思っていることを語り合う。

そんな時間が私は好きで、生きていて楽しいなと感じます。

2026年ももうすぐ終わりますが、引き続き、ESGを大切にし、AIと程よい距離を保ち、自分を見失わず、地道に実績を積み重ねる…という繰り返しを続けて締めくくれたらと思います。

風邪やインフルエンザが流行っています。11~12月は交通事故が増える時期でもあるようです。

気を引き締めて、愚直に仕事に取り組みます。引き続きどうぞよろしくお願い致します。

ABOUTこの記事をかいた人

Daily Lives代表。1983年生まれ。企画・編集・取材・コピーライティング・撮影と、コンテンツ制作に必要なスキルを幅広くカバー。紙媒体・WEBのコンテンツ制作を行う。趣味は美術館建築巡礼。特に1970年代の前川國男建築への興味が強い。